5月28日に実施された第Ⅱ回短答式試験が終わり、自己採点が済んで今は論文式試験の対策に集中していると思います。それでもやはりこの時期気になるのが合格のボーダーラインではないでしょうか。例年70%を基準に試験問題は作成されていますが、毎年若干の誤差が生じているため、ギリギリのラインにいる人は気が気じゃありません。ちなみに12月に実施された第Ⅰ回の短答式試験は71%以上が合格となりました。合格者も例年に比べて多い1,194名で、1000名を超えたのは平成26年第Ⅰ回以来です。では、今回実施された短答式試験の解答速報が公認会計士専門学校で公表されています。各問題に重要度のランク付けを行い、ある程度取るべき点数を把握できますが、今回は財務会計論が難しかったという声をよく耳にします。したがって、今回は70%を切るかもしれませんので、70%を到達できなくても65%前後を超えている人は諦めず論文対策を始めておくことをおすすめします。第Ⅰ回の合格者が増えたように、昨今の公認会計士不足を解消するために第Ⅱ回も合格者1000名以上になるかもしれません。何があるか毎年分からないのが公認会計士試験の特徴です。平成26年の場合は、第Ⅰ回で1000名を超える合格者出したため、人数調整のため第Ⅱ回の合格者は絞られました。しかし、当時は合格者が監査法人へ就職できない氷河期であったため、今の状況とは全然異なります。ここは、良い方に考えて第Ⅱ回も多くの合格者を輩出すると期待しておきましょう。論文式試験は短答式試験のように勘で答案を埋めることができません。試験も3日間とハードになるため、しっかりと準備をしつつ体調管理にも気を付けましょう。第Ⅱ回で60%に到達できなかった人は、また半年後に短答式試験があります。今度は合格できるよう今一度、理解していない分野や弱点分野を洗い出しましょう。半年なんてすぐにやってきます。公認会計士専門学校では、補習講座なども開講されるので上手く活用して基礎からの徹底を図りましょう。